カメラマンである私からみた、DJI ACTION5PROのレビューを記述します。DJI ACTION5PROはスマホがあれば事足りると、思われる人も沢山いるのではないでしょうか。しかしアクションカムはスマホに比べて遥かにに優れている点があるので、今回はそこに焦点を当てていきたいと思います。
なぜミラーレスカメラ、スマホがあるのに持つ必要があるのか

超広角カメラ
DJI ACTION5PROの画角は、FOV155°。35mm換算であれば驚異の11mmです。この数値はカメラに少し詳しい方であればどれほどの超広角領域かわかります。これはスマホの超広角より広く、ミラーレスカメラであれば超広角の1本分のレンズが不要になります。以下の2枚は長崎ハウステンボスで撮影した写真ですが、パラソルが空いっぱいに飾られていました。この構図は11mmという超広角でなければ撮れなかった写真です。いくらミラーレスを持っていても超広角レンズがないと逆立ちしても撮れません。この瞬間は「持っててよかったー!」と心の中で叫びました。


水平維持
DJI ACTIONには水平維持機能があります。これはカメラをどんなに斜めにしても、あとで動画を再生すると全く水平が傾いてない動画が撮れます。例えば子供たちとカメラを手に持って激しく走っても、まるでジンバルの上に載せて走ったような動画が撮影できます。この機能は45度までの水平維持と、360度の水平維持があります。45度だと、少し広角まで撮れます。360度だとクロップが大きくなるので注意が必要です。
タイムラプス
この機能もACTIONカメラならではの特徴があります。スマホにもタイプラプス機能はありますが以下の点で差が付きます。
画角の圧倒的な差(155° vs 120°)
- Action 5 Pro: 驚異の155°超広角。
- 目の前の風景をすべて飲み込むような迫力があります。狭いキャンプサイトや、自分を含めた周囲の作業風景を丸ごとタイムラプスにするならこちら。
- Galaxy S25:120°広角。
- スマホとしては十分広いですが、アクションカメラと並べると少し「普通」に見えます。
その代わり、歪みが少なく、街並みを端正に撮るのに向いています。
- スマホとしては十分広いですが、アクションカメラと並べると少し「普通」に見えます。
センサーサイズによる「夜の強さ」
実は、画素数以上に重要なのがセンサーの大きさです。
- Action 5 Pro:1/1.3インチの大容量センサー。
- Action 5 Proは広角レンズそのものに大きなセンサーを積んでいるため、夕暮れから夜にかけてのノイズが非常に少ないです。
- Galaxy S25: メイン(標準)は1/1.56インチと優秀ですが、タイムラプスでよく使う超広角レンズは1/2.55インチと小さめです。夜景のタイムラプスを「超広角」で撮る場合、Action 5 Proの方が明るく、ざらつきの少ない綺麗な映像になりやすいです。
Action 5 Pro:「放置」が得意。
4nmチップの省電力と堅牢なボディで、数時間の放置でも熱暴走しにくく、突然の雨も砂埃も関係なし。三脚に固定して「あとは忘れて楽しむ」スタイルが可能です。
Galaxy S25:「手軽さ」が得意。
専用機を持ち歩くほどではないけれど、ふとした瞬間に「あ、これタイムラプスで撮りたい」と思ったときにすぐ撮れるのが強み。また、Samsungの「ハイパーラプス(オート速度)」は非常に賢く、初心者でも失敗がありません。
バイク・車載動画で『DJI Action 5 Pro』が選ばれる真の理由」

「スマホをマウントする」というリスク
「スマホをマウントすればいいや」——その考え、実はかなり危険です。
- カメラセンサーへの致命傷: 近年のスマホは、非常に繊細な光学式手ブレ補正(OIS)を搭載しています。バイクの微細で高周波な振動にさらされ続けると、この機構が物理的に故障し、カメラがピントを合わせられなくなる「オートフォーカス死」を招くリスクが極めて高いのです。
- 「板状」ゆえの限界: 薄く平らなスマホは、クランプ(挟み込み)式のマウントに頼らざるを得ません。走行中の風圧や段差の衝撃で、高価なスマホがアスファルトにダイブする光景……想像しただけで冷や汗が出ますよね。

DJI Action 5 Proがもたらす「設置の自由」
一方で、専用機であるAction 5 Proは、過酷な環境を前提に設計されています。
- 磁気クイックリリースという革命: DJI最大の武器は、強力なマグネットによる脱着システムです。カチッと一瞬で固定され、外すときも指先ひとつ。休憩中にサッと取り外して手持ち撮影に切り替えたり、給油中に盗難防止でポケットにしまったり。この「機動力」は、ネジを回し、スマホのロックを外す手間とは比較になりません。
- 「塊(カタマリ)」の強み: 薄いスマホと違い、コンパクトな立方体に近い形状は、風の抵抗を最小限に抑えます。ヘルメットのサイド、バイクのエンジンガード、車のフロントグリルなど、スマホでは「大きすぎて無理」だった隙間にも、Action 5 Proなら収まります。
振動を「力」に変える、専用設計のタフネス
Action 5 Proには、スマホのような物理的な「揺れ」に弱いパーツがありません。
- 電子式手ブレ補正(RockSteady): 物理的なレンズ移動ではなく、高度な計算でブレを消すため、振動による故障の心配は無用。むしろ、バイクの激しいライディングさえ、映画のような滑らかな映像に変換してくれます。
| 比較項目 | Galaxy S25 (スマホ) | DJI Action 5 Pro |
| 故障リスク | 大 (振動によるOIS故障) | 極小 (専用の耐振設計) |
| 脱着の手間 | 面倒 (クランプの固定が必要) | 一瞬 (磁気クイックリリース) |
| 設置場所 | ハンドル周りに限定されがち | ヘルメット、車体、どこでもOK |
| 耐候性 | 熱や雨に不安あり | 完璧 (防水20m・耐寒) |
過酷な環境はAction 5に、日常の繊細な記録はGalaxy S25に。この二刀流が機材を守る構成です。
[関連記事:GALAXY S25 レビュー(ミラーレスカメラとの画質比較あり)はこちら]
家族みんなで自撮りに活躍

DJIは超広角の為、スマホの自撮りでは家族が入ろうとすると見切れることが良くあります。
しかしこのカメラであれば全員が余裕をもって入ります。さらにレンズ側にも液晶モニタがついてるので自撮りにも強いです。これまでは旅行先で三脚を立ててましたが、DJIを持つようになって三脚が不要になりました。
DJI Action 5 Proのボタンは『硬い』

最初に感じた「指先への抵抗感」
Action 5 Proを手に取って、最初に「おや?」と思うこと。それは、シャッターボタンや電源ボタンの押し心地です。
スマホの軽いタッチや、ミラーレス機のフェザータッチに慣れていると、Action 5 Proのボタンは「よいしょ!」と気合を入れて押し込む感覚に近いです。正直、ラフにスナップ写真を撮りたい時や、片手でサッと録画を開始したい時には、この「硬さ」が少しもどかしく感じることもあります。
なぜ、こんなに硬いのか?
しかし、これにはアクションカメラならではの切実な理由があります。
- 「不意の誤作動」は命取り: 激しいアクティビティ中、バッグの中で、あるいは水中20mの圧力下で、勝手に電源が入ったり録画が止まったりしては困ります。「確実に意思を持って押した時だけ反応する」という、プロツールとしての設計思想です。
- 鉄壁の防水・耐寒性能: 水深20mまで耐えられる強固なラバーシールがボタンを覆っているため、構造上どうしても物理的な反発が強くなってしまうのです。
とはいえ、次世代モデルではもう少しだけ、女性や子供の力でも軽やかに押せる『絶妙なクリック感』を期待したいところですよね。
まとめ
10万円以上するスマホを振動の激しいバイクにマウントしたり、雨の中に放置したりするのは、修理費用のリスク(コスパ)が悪すぎます。「過酷な環境と広い画角はAction 5 Proに任せ、日常の撮影はスマホで完結させる」この「二刀流」こそが、機材を長持ちさせつつメリットを両立できる使い方と結論が出ました。アクションカムといえば、バイクや車、スノーボードをやるひとたち向けのカメラだと思われますが、実は普段使いや、旅行にも活躍してくれるカメラという事がわかったと思います。私の特にお気に入りは、旅行で家族みんなと自撮りや、屋内の超広角で建造物を撮影する事です。旅行から、日常まで最強の記録カメラとなりますよ。




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