突然ですが私はものを極力減らし、同じ作業ができる機器であれば極力小さいデバイスを求めてきました。例えばカメラであればマイクロフォーサーズ(都合で今はAPS-C機)や、イヤホンであればヘッドフォン型ではなくワイヤレスイヤホンしか所有していません。そんな私はこれまでノートPC(ROG Flow X13)を使ってきましたが、もっとコンパクトにさらにゲームもポータブルで、さらに仕事もできるようなPCを探していました。そんな時、ふとRog Ally Xであればすべて一台で賄えるのではないか?という疑問が生まれスペックを調べるほどに、可能である事がわかりました。今回私と同じような境遇の人は恐らく沢山いると思うので、購入記として紹介させていただきます。

ROG Flow X13 GV301QH-R9G1650BKSは、仕事、ゲーム、調べもの、動画視聴すべてを快適に動作してくれる素晴らしいゲーミングノートPCでしたが、4年前(2022年購入)という事もあり、バッテリーの寿命も近いと思われるのと、512GBの少なさもずっと気になっていました。いっその事SSDを1TBに変えてもよかったのですが、バッテリーは不安なままとなります。バッテリーも交換となると、結構な予算がかかります。それなら新しいPCで、さらにコンパクトにゲーム⇔それ以外の作業がシームレスにならないか?を考え新しい相棒探しに至りました。

そして新しい相棒に決まったのは、ROG Ally Xになります。(これってゲーム機でしょ?PCじゃないよね?)と疑問に思う方がいると思いますが、この一見ゲーム機実はWindows11が入ってるゲーミングPCなんです。しかもデスクトップ顔負けのスペックを誇っています。このパワーがあればZ50IIで撮った高精細なRAWデータもLuminar Neoでサクサクと編集できます。さらに特に主要の項目でどこが凄いかを記載します。この機種のCPU:AMD Ryzen Z1 Extremeになりますが、このCPUが化け物でCINEBENCH R23スコアで、Ryzen 9 5900HSを凌駕する性能なんです。一世代前のハイエンドデスクトップ「Ryzen 9 5900X」の背中を捉えるレベルまで到達しています。
その性能がこのゲーム機の形に収まっている事がいかに驚異的かわかると思います。
Rog Ally X開封

それでは開封していきます。ノートPCと違い、さらに小さい事が箱からもわかります。
※中古で購入の為、新品ではありません。

内容物は、ROG Ally X本体と付属品の充電器になります。
※充電器は取り出してないだけで箱に入っています


裏側にはM1,M2ボタンがあります。ゲーム時の割り当てに便利です。

上側にはUSB-Cの端子二つと、MicroSD,イヤホン端子と音量ボタン、電源ボタン。

写真の通り、サイズとしては凄く小さいです。
幅x高さx奥行 280.6×36.9×111.3 mm。重量 678g。
このサイズ感は以下と比較すると非常にサイズ感がわかるかと思います。
| デバイス | 横幅 (約) | 縦幅 (約) | 厚さ (最大) | 重さ |
| ROG Ally X | 28.0 cm | 11.1 cm | 3.7 cm | 678 g |
| NintendoSwitch 2 | 27.2 cm | 11.6 cm | 1.4 cm | 534 g |
| Steam Deck | 29.8 cm | 11.7 cm | 4.9 cm | 640 g |
| Legion Go S | 29.9 cm | 13.1 cm | 4.1 cm | 854 g |
Steamゲーム機としては、ライバル機とほぼ同等のサイズ感。特記すべきはNintendo Switch2と比較しても、そんなに大きさが変わりません。厚さが大きいのはコントローラ部が厚い為です。
※厚みについては上下写真を参照ください。
実際の使用感(ダブルモニターにもなり、XRグラスの相性もよい)


ここで一つ疑問がでると思います。
(PCとして使うには画面サイズが7インチは流石にフルHDだと文字小さいでしょう?)
確かに文字は小さくなりますが、Windows11には解像度に対して、文字を大きくする事が可能です。設定→システム→ディスプレイ→拡大/縮小から変更できます。さらにこのような疑問も起きると思います。

(でも7インチの一画面だと生産性が落ちてしまう)
しかしご安心ください。このRog AllyXは、USB-C入力端子が二つ装備されています。

ここにUSB Cドッキングステーションを接続すると、モニタ2画面(Rog AllyXの画面含めると3画面)にトランスフォームできます。

これでデスクトップPCと何ら使用感が変わらない環境が構築できるのです。
※構成は画面2,3が外部モニタ、画面1がRog Ally X
この構築により、ゲームを手軽に遊びたい時はUSB-Cからドックを切り離し遊ぶ、仕事に集中したい時は、ドックにつないで3画面で集中する事が可能で、重要なのはその動作がUSB-C一本の抜き差しで完結するところです。
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ベンチマークスコア結果(本当にゲーミングノートPC並みなの?)
ここからはノートPCとRog Ally Xのベンチマークスコア結果を比較します。
まずは以下CINEBENCH R23のスコア結果です。

※左:ROG Flow X13(マルチスコア9864) , 右:Rog Ally X(マルチスコア12643)
驚異的なのが、この比較です。ROG Flow X13のRyzen9 5900HSのベンチマークスコアを
マルチ、シングル共に飛び越えてます。

※左:ROG Flow X13(スコア4120) , 右:Rog Ally X(スコア3823)
さすがに内部グラフィックですので、外部GPU(GTX1650)搭載のROG Flow X13には及びませんが、それでも、ほぼ同じ数値をたたき出すCPU:AMD Ryzen Z1 Extremeの性能には驚愕です。

また鉄拳8をプレイして思ったのは、ベンチ結果以上にゲームがRog Ally Xが快適だった事です。
その要因を以下に分析しました。
1. メモリ(RAM)の圧倒的な速さと容量
これが最も大きな要因かもしれません。
- Flow X13: LPDDR4X-4266 メモリ
- Rog Ally X: LPDDR5X-7500 メモリ
ROG Ally Xのメモリは、Flow X13よりも圧倒的に高速です。Ryzen Z1 Extremeのような内蔵GPU(iGPU)は、メインメモリをVRAMとして共有するため、メモリの速度がゲームの快適さ(フレームレートの安定性)に直結します。 また、Ally Xは 24GB の大容量メモリを搭載しており、VRAMに多めに割り当てられるため、最新の『鉄拳8』のような要求スペックの高いゲームでは、Rog Ally Xの方が余裕を持って動作していると推測します。
2. 「1% Low FPS(最低フレームレート)」の安定感
ベンチマークのスコアは「平均」の数値ですが、プレイ中の「快適さ」を左右するのは、一瞬カクッとなる「最低フレームレート」の落ち込みです。 Ryzen Z1 Extreme(Zen 4)は、5900HS(Zen 3)よりもCPUのアーキテクチャが新しく、データの処理効率が非常に高いです。そのため、対戦格闘ゲームで重要な「入力のレスポンス」や「カクつきの少なさ」において、Rog Ally Xの方が滑らかに感じられた可能性があります。
3. FSR(解像度アップスケーリング)の進化
『鉄拳8』は最新のAMD FSR(FidelityFX Super Resolution)に対応しています。 Rog Ally XのRadeon 780Mは、最新のFSR 3などの機能をフルに活用できるように最適化されています。対してGTX 1650は古い世代のチップであるため、最新の最適化技術の恩恵を十分に受けられず、実プレイではRog Ally Xに逆転されるケースがあります。
4. VRAM容量の壁
FF XVベンチマークの結果を見ると、Flow X13のGTX 1650は VRAM 4GB です。 一方、Ally X(右側画像)はシステム全体でメモリに余裕があるため、VRAMに約8GB(8448MB) 割り当てられていることがわかります。『鉄拳8』は高品質なテクスチャを使用するため、4GBでは不足しがちですが、Rog Ally Xなら余裕を持って読み込めるため、実プレイの快適さに差が出たと考えられます。
FF XVベンチマークは比較的古いソフト(DirectX 11ベース)なので、純粋なGPUパワーを持つGTX 1650が有利に出やすいです。 しかし、『鉄拳8』のような最新ゲーム(Unreal Engine 5採用)においては、高速メモリ、新しいアーキテクチャ、豊富なVRAM容量を持つ ROG Ally Xの方が、総合的なパフォーマンスで上回る のは非常に納得のいく結果です。
「数値以上に快適」という感覚は、まさに技術の進化を肌で感じられている証拠かもしれません。
まとめ
今回新しい相棒として、Rog Ally Xを紹介しました。きっと同じようにゲーム機として、PCとして両方シームレスに使いたい人や、ゲームはしないなんて人でも、デスクトップ並みの性能を誇るれっきとしたPCである事がお分かりいただけたと思います。
私が特に押したいポイントが「ノートPCですら、外に持ち出すのが億劫」という人が外にやっと持ち出せる、しかも性能に妥協のないPCだということです。Rog Ally Xはゲームをしない人にとっては、おそらく見向きもされない事でしょう。またPCと認識さえしていない人が多数かもしれません。この記事をきっかけに、より良いPCを発見できる事を願って終わりにします。
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