私の究極の理想
これまで私は、数えきれないほどのガジェットを手に取り、その進化を追い続けてきました。25年という月日をカメラと共に歩み、最新のデバイスがもたらす利便性や高揚感は、私の人生を豊かにしてくれる「資産」そのものでした。
しかし、その愛着の果てに、私の中には一つの、あまりにも極端な理想があります。
「本当はガジェットは持ちたくない。」
私の究極の理想は、イーロン・マスクが提唱するような、脳に直接組み込むデバイスが普及した世界です。もしそれが安全にインストールできる時代が来れば、私は手にするすべての機材を手放し、文字通り「身一つ」になりたい。それが本音です。
思考がAIと会話ができるようになり、例えば(今何時?)と考えると脳にAIが(今8:33分ですよ) と語りかけてくる。そういう状況になるのが究極の私の理想です。カメラなんかもいりません。網膜に直接、色彩豊かな記憶が目の前に表示され、私(そうそう1年前こんなことあったね、じゃあ昨日の旅行の記憶映像みせて)と言えば、AI(はい、これですね)と脳内に返事が返ってくる。
普段からAIが「今が主人に大切な記憶の瞬間」と思ったら無意識に網膜色彩カメラで写真を撮ってくれる。まさにこれが私の最終形態です。ガジェットはもう体に入り込み、外部で”持つ”という概念もなくなります。
生と死の間に、ガジェットを置く

ここで少し立ち止まって考えてみてください。 あなたは生まれる時に、何かを持って生まれてきましたか? また死ぬ間際に、ガジェットを手に持ちこの世を去りますか?
今は当たり前のように一人につき1台のスマホを持っていますが、亡くなる時にはガジェットのことは頭の片隅にもないはずです。
私たちは、何も持たずにこの世に現れ、何も持たずにこの世を去ります。生命の移り変わりという大きな流れにおいて、ガジェットは本来、必要不可欠なものではありません。その事実は、私たちが今手にしているデバイスが、いかに一時的で、限定的な「道具」に過ぎないかを示している気がしてなりません。
「不完全な現在」をどう生きるか
生命の始まりと終わりの間にある、この「生きている時間」。
脳内デバイスという理想も、何も持たずに去る最期も理解した上で、それでも私は今、この不自由な身体で世界と向き合っています。

しかし、現実はまだそこまで追いついていません。脳内にデバイスがない今、私たちは「外部デバイス」という名の不便な物を引きずって生きています。
ミニマリストである私が、なぜあえて重いカメラを持ち、最新のスマホを追うのか。それは、いつかやってくる「完璧な記憶の時代」への、現在の私にできる精一杯の抵抗であり、準備です。
「不自由な現在」を、最高の道具で使い倒す

私の描く理想が、私が生きている間に実現するかはわかりません。もしかすると、最後まで不自由なデバイスを手に持ったまま、私の生涯は幕を閉じるかもしれません。
しかし、だからこそ私は、今この手にあるガジェットたちを極限まで使いこなしたい。理想に届かない「不完全な現在」を、最高に楽しむための相棒として、これらを厳選しています。
本来、何も持ちたくない私にとって、新しいガジェットを買うことは、自由を削る「負債」を抱えることに他なりません。だからこそ、私の手元に残るものは、その所有するストレスを上回るほどの感動や実利をくれる「本物」だけでなければならない。
「とりあえず」で物を増やすことは、私の人生のコストパフォーマンスを著しく下げてしまうからです。
ここにあるのは、そんな私の厳しいフィルターをくぐり抜け、「いつか脳と同化するその日まで、私の身体を拡張してくれる」と確信した、数少ない記録です。
1. Nikon Z50II | 25年目の視覚を、脳に刻むための光学デバイス 網膜が直接記録できない今、私の記憶を最も高い解像度で切り取ってくれる「外付けの瞳」です。25年のカメラ経験を経て、ミニマリストである私が、あえて「持つ」ことを選んだ唯一の理由がここにあります。
[記事リンク:Nikon Z50II レビュー]
2. Pixel10Pro | 今日この瞬間の、私の思考を最も効率化する「ポケットの中の脳」
脳内デバイスがまだ空想の中にある現在、この小さな板が私のマルチタスクを支え、geminiという秘書がブログという記事のスピードを担保しています。進化したAIが日常の細かな手間を削ぎ落とし、思考を妨げるストレスを最小限にしてくれます。趣味を一つをプロジェクトとして成立させるための実利を追求した、現代の完成された道具と言えます。
[記事リンク:Pixel10Pro レビュー|なぜ今S25から乗り換えるのか]
3. Synology NAS | 物理的な身体が消えても、残り続ける私の「記憶資産」 機材はいつか手放すものですが、そこから生まれたデータは一生の資産です。私の「生きてきた証」を、複利のように積み立てて守り抜くための、カジャガジェットの心臓部。
[記事リンク:Synology DS723+ レビュー]






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