PR

バイク乗りから見たS660|1ヶ月レビュー

納車して1か月経過したS660 バイク・車

S660が手元に来てから、早いもので1ヶ月が経過しました。

結論から言うと、S660を購入して大変満足しています。

ネットや中古車市場の評判を見ていると、「荷物が全く載らない」「乗り降りがキツすぎる」「幌の開閉が面倒」といった理由から、1年も経たずに低走行のまま手放してしまうオーナーも少なくないようです。

しかし、長年バイクに乗ってきたライダーの視点からこの車と向き合ってみると、世間で言われている不満点に対する捉え方は大きく変わります。

今回は、納車から1ヶ月間じっくり乗って感じたリアルなメリットとデメリット、そして巷で言われている不満点を実際にどう感じたのかについて、バイク乗りならではの目線から率直にまとめました。

バイク乗りが実感したS660のメリット8選

まずは、実際に1ヶ月走らせてみて実感したポジティブな面から挙げていきます。

1|40℃近い真夏でも冷房がしっかり効く

購入前は、頭のすぐ上に薄い布の幌があるため「夏場は熱気がこもって地獄なのでは」と心配していました。しかし、実際に猛暑日の日中に走ってみると、想像以上にエアコンが冷えてくれます。2シーターでキャビン空間の体積自体が非常に小さいため、冷気が車内全体へ行き渡るスピードが早いです。真夏の炎天下でエンジンの排熱とアスファルトの照り返しに耐えながら走るバイクと比べると、涼しい空間を維持できる恩恵は絶大です。

2|雨風をしのげる快適さ|天候で休日がつぶれない安心感

スモークフィルムを貼り付けたS660のリアビュー

バイクに乗っていると、天気予報に「曇り時々雨」や「雨マーク」がひとつでも入っているだけで、「ああ、今日は出かけられないな」と予定が完全に終わってしまいます。路面が濡れるだけでリスクが高まり、出かける気そのものを削がれてしまうのが二輪の宿命です。

その点、S660なら天気が崩れる予報であっても、気兼ねなく走り出すことができます。窓と屋根に守られ、ワイパーを動かしながら普段通りにワインディングやドライブを楽しめる空間があるというだけで、休日の予定が天候に左右されなくなるメリットを強く感じます。

3|MRと低重心によるキレのあるハンドリング

サーキット走行をするS660

背中にエンジンを背負うミッドシップレイアウト(MR)と、地面に吸い付くような低重心設計のおかげで、ステアリングを切った瞬間のノーズの入り方が極めて俊敏です。コーナー手前で減速し、荷重を意識しながら曲げていく感覚は、バイクで倒し込みのきっかけを作る時の気持ちよさと共通する部分があり、操る楽しさを存分に味わえます。

4|子供とのオープン走行|ヘルメット越しでは味わえない圧倒的な頭上の解放感

子供と一緒に過ごす日常の風景

子供を助手席に乗せ、初めて幌を外してオープン走行を体験しました。バイクも全身で風を感じる乗り物ですが、頭には常にヘルメットを被っているため、視界の上部はヘルメットの開口部に制限されます。オープンカーは視界を遮るものが一切なく、頭上にダイレクトに空が広がるため、視覚的な抜け感と解放感はバイク以上だと感じました。

5|外観の小ささからは想像できない室内の広さ

S660に装着したG'BASEデザインシートカバーとModulo Xハンドルの車内全景

外から眺めると非常にコンパクトで窮屈そうに見える車体ですが、いざシートに収まってしまえば、窮屈さを覚えることはありません。ダッシュボードや操作系がドライバーに向けて最適化されており、タイトでありながらも運転に没頭できるパーソナルスペースがしっかりと確保されています。

6|想像以上にワイドで明るいLEDヘッドライト

夜間走行で特に驚いたのがヘッドライトの明るさです。片側2眼、左右合わせて4基のプロジェクターLEDが組み込まれており、暗い夜道でも手前から左右の路肩までくっきりと照らし出してくれます。配光の狭さや照射範囲に気を使うことが多いバイクのライトと比べても、夜間の視界確保という面で大きな安心感があります。

【S660 DIY】ハイビームをLEDへ交換|バルブ選定の注意点あり
S660の黄色い純正ハロゲンハイビームをHID屋のLEDバルブへDIY交換。ユーティリティボックスを外すだけの手軽な交換手順と、バルブソケットのコネクター形状による注意点、点灯前後の比較をレビューします。

7|運転中に好きなコーヒーを味わえる快適さ

S660のドリンクホルダーに置いた、コーヒー。

助手席側ドリンクホルダーに収まるコーヒーカップとシフトノブ

バイクに乗っている時、運転しながら飲み物を口にするのは物理的に不可能です。フルフェイスヘルメットを被っているうえに、左手は常にクラッチレバーの操作で塞がっているため、喉を潤すだけでもわざわざバイクを停めてグローブを外し、ヘルメットを脱ぐかシールドを大きく上げる必要があります。どこに置くのか問題もあります。

その点、S660なら助手席側に増設したドリンクホルダーへ手を伸ばすだけで、ドライブ中いつでも好きな温かいコーヒーを楽しめます。操る楽しさはバイクに匹敵するスポーティさでありながら、信号待ちや巡航中に片手でカップを手に取れるこの手軽さは、二輪乗りにとって想像以上の快適さです。

8|駐輪場探しのストレスから解放された

バイクに乗って都会へ出かける際、最も頭を悩ませるのが「バイクをどこに止めるか」という問題です。

目的地が郊外の道の駅や広い観光地であれば何の問題もありませんが、市街地や繁華街に入った瞬間に状況は一変します。コインパーキングの看板は見渡す限りあるのに、二輪車が止められる場所は絶望的なほど見つかりません。

ようやく二輪マークの駐輪場を見つけて駆け寄っても、「原付(50cc〜125cc)専用」や「自転車専用」という表記に跳ね返されるのはバイク乗りあるあるです。「では中型や大型は一体どこへ止めればいいのか?」と、目的地を目の前にして路地を何周も彷徨った経験を持つライダーは多いはずです。

これがS660になった瞬間、その苦痛は綺麗に消え去りました。

街中を走れば、タイムズをはじめとするコインパーキング、商業施設の立体駐車場、地下駐車場がいくらでも口を開けて待っています。「止められる場所がないかもしれない」という余計な不安を抱えることなく、行きたい場所へ思いつきで向かい、空いている枠にそのまま滑り込ませることができる安心感があります。

二輪に乗っていた頃に「四輪はいいよな」と羨ましく感じていた最大のメリットを、S660に乗ることでようやく実感できました。

おすすめ S660の購入資金を作るなら愛車の高額売却が近道

S660のような趣味性の高い車へ乗り換える際、少しでも予算を確保するためには「今乗っている車をいかに高く売るか」が重要になります。
ディーラーの下取りだけだと安く買い叩かれがちですが、ユーカーパックなら一度の査定で全国の買取店から入札を受けられるため、しつこい営業電話に悩まされることなく高値での売却を狙えます。

実際に感じたデメリットと解消できた点

満足度の高いS660ですが、乗る人の環境や性格によっては気になりやすい点もいくつかあります。

1|乗り降りの大変さ(ただし深刻ではない)

フレームレッドの車体と美しく調和したS660の内装サイドビュー

車高が低く、サイドシル(ドア下の敷居部分)にしっかりと厚みがある構造のため、乗り降りの際に腰を深く落とし込む必要があります。乗り降りのしやすさを重視する車と比べると確かに「よいしょ」と体を滑り込ませる感覚はありますが、事前に覚悟していたこともあり、慣れてしまえば日常生活で深刻な不便を感じるほどではありませんでした。

2|周囲のちびっこから注目される

ちびっこ達に人気のS660

個人的にあまり目立ちたくない性格なのですが、駐車場などで小さな子供たちから視線を集める場面が多々あります。低く構えた特徴的なフォルムに加えて、鮮やかな赤いボディカラーということもあり、子供の目にはミニカーやスーパーカーのように映るのかもしれません。人によっては嬉しいポイントになりますが、ひっそりと走りたい場面では少し気になる点でした。

3|アイドリングストップ(※DIYリレー導入で解消済)

停止のたびにエンジンが止まるアイドリングストップ機能は、再始動時のわずかなタイムラグや、エンジンにとってもいいとは言えず、運転の楽しさを損ねる要因でした。この点については、自作のアイドリングストップキャンセラーを取り付けることで、現在は完全にストレスを解消できています。

【S660 DIY】格安リレーでアイドリングストップを自作キャンセル
S660(CVT)のアイドリングストップを、純正配線を切らずにリレーで自作キャンセルする方法を徹底解説。ブレーキ連動とフード開閉信号を利用した安全設計で、ノーマルモードの快適な走りを維持。必要な部材や配線図、実車への取り付け手順まで詳しく紹介します。

世間では不満と言われるが、何とも思わなかったこと

世間のレビューや動画では「最大の弱点」としてよく挙げられる項目ですが、二輪に親しんできた感覚からすると全く問題に感じなかった点です。

1|フロントのユーティリティボックスが熱くなる

「ボンネット下の収納スペースにエンジンの熱がこもって物が置けない」という声を見かけます。しかし、このスペースは最初から「外したロールトップ(幌)を収納するための専用場所」と割り切っているため、普段の荷物を入れる用途としては考えておらず、実用上の困りごとはありません。

2|幌(ロールトップ)が手動で開けにくい

電動オープンのようにボタンひとつで開閉できないため、車から降りて左右のロックを外し、くるくると巻き取ってフロントへ仕舞う作業を「面倒」と評する声もあります。

しかし、バイクに乗る時の日常の面倒さはこんなものではありません。駐輪場から出すたびに頑丈なチェーンロックを外し、重い厚手のバイクカバーを畳み、ヘルメットやグローブ、ライディングジャケットを着込むといった一連の「乗る前の儀式」が毎回必ず発生します。しかしバイクに乗るライダーは、この面倒を超える楽しさを知っている為、この件で面倒と口にすることってほぼ聞いたことがありません。

それに比べれば、S660の幌脱着は「今日、屋根を開けて走りたいな」と思った時だけ発生するごくたまの手間に過ぎません。普段はキーをポケットに入れて乗り込むだけで普通に走り出せるわけですから、バイク乗りの感覚からすれば「この程度の作業のどこが手間なのか」と感じるくらい、全く気にならないポイントです。

3|荷物が載らない

世間では「トランクがなくて荷物が全然載らない」と不満の声が上がりがちですが、二輪に親しんできた感覚からすると全く気になりません。

バイク乗りなら共感していただけると思いますが、財布とスマホだけをポケットに入れて、バッグを持たずに身軽に出かけるツーリングも多いはずです。ところが、出先でふと立ち寄ったお店で「これ欲しい」「家族へのお土産に買って帰りたい」と心惹かれるものに出会っても、バッグを背負っていなければ積む場所がなく、諦めざるを得ない悔しい思いを何度も経験してきました。

しかし、S660なら手ぶらでふらっと走り出しても、助手席という広大な荷物置き場が常に用意されています。出先で思いがけず気に入ったものを見つけても、躊躇なく助手席にポンと載せて帰れるため、ライダーの視点からすれば自由度と積載力は十分すぎると感じています。

4|後方・斜め後方の視界の悪さ(死角の多さ)

ロールバーの存在や極小サイズのリヤガラスという車体構造上、世間では「斜め後ろの死角が大きくて合流や車線変更が怖い」「バック駐車がしにくい」と不満の声が目立ちます。

しかし、私の個体には購入時からホンダ純正のアドバンスドルームミラーとバックカメラが装備されていました。

ホンダ純正アドバンスドルームミラーのクリアなカメラ映像表示

引用:ホンダ公式サイト

ホンダ純正アドバンスドルームミラーのクリアなカメラ映像表示

走行中はアドバンスドルームミラーのおかげで、ロールバーや狭いガラスに視界を遮られることなく、後方の状況が広角かつクリアに確認できます。

純正ディスプレイに映し出されたバックカメラの駐車ガイドライン画面

純正ディスプレイに映し出されたバックカメラの駐車ガイドライン画面

後退時もナビ画面にしっかりガイドライン付きで後方映像が映し出されるため、車庫入れでの不安もありません。文明の利器をフルに活用していることもあり、視界の悪さをネガティブに感じる場面は皆無でした。

5|シートが倒せず車内で休憩できない

「シートがほぼリクライニングしないため、ドライブの合間に仮眠が取れない」「車内でくつろげない」という点も、S660の弱点としてよく挙げられます。

これもバイク乗りの感覚からすれば全く問題になりません。そもそもバイクには背もたれすら存在せず、ツーリング中の休憩といえば道端やベンチで身体を休めるのが当たり前です。しっかりと背中を預けられるシートがあるだけで、すでに十分な休息になります。

さらに、シートを少し前へスライドさせればわずかにリクライニングを倒すスペースが生まれます。身体の力を抜いて一息つくには十分な角度が確保できるため、二輪の過酷な疲労感を知る身からすると、天国そのものの快適空間に感じられます。

まとめ|四輪の皮を被った「快適な屋根付きバイク」としての魅力

S660を納車して1ヶ月、街乗りから週末のワインディングまで走らせてみましたが、購入前の期待を遥かに超える満足感を得られています。

一般的な四輪車の基準で見てしまうと、「荷物が載らない」「乗り降りが大変」「屋根の開閉に手間がかかる」といった不便さが目につき、手放してしまう人がいるのも理解できます。

しかし、雨風や気温の変化と常に向き合ってきたバイク乗りの視点から見れば、快適なエアコンが効き、天候に左右されずに走り出せて、頭上に広大な青空が広がるS660は、極上の移動空間そのものです。

背中から響くエンジンを感じながら、意のままにコーナーを駆け抜ける感覚は、まさに「屋根とエアコンが付いたピュアなスポーツバイク」に乗っているような高揚感を与えてくれます。

日常の実用性だけを求めるとハードルはありますが、「バイクのような操るダイレクト感を、もっと気軽に、天候を気にせず味わいたい」と考えている方にとって、S660は今なお唯一無二の選択肢になる車です。

▼ S660後期型αの納車レビューはこちら|低重心な外観チェックやGR86・NSXとの車高比較、納車直後のリアルな所感を詳しく紹介しています。

【S660納車】後期型αを中古で購入|MRスポーツカーの魅力と所感レビュー
ホンダ S660(後期型α・2020年式)の中古車納車レビュー。全高1,180mmの低重心フォルムをGR86やNSXと比較しつつ、内外装の質感や6万キロ走行車のコンディション、子どもとのドライブ体験まで詳しく紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました