実車で走る楽しさはもちろんですが、S660という車は眺めているだけでも惚れ惚れする美しいプロポーションを持っています。
そんな愛車の造形美を、自宅にいながら極上のロケーションで堪能できるツールとして、今回はPlayStation 5のレースゲーム『グランツーリスモ7(GT7)』をご紹介します。

最新作のGT7に収録されているS660のモデリングは、実車を所有しているオーナーほどその再現度に息を呑む仕上がりです。抑揚のあるフェンダーの曲面、リアミッドシップ特有の吸気ダクトの奥行き、灯火類のインナー構造や塗装の質感にいたるまで、恐ろしいほどの精度で忠実に再現されています。
そして、このゲームの真骨頂ともいえるのが、世界中の絶景スポットに車両を配置して本格的な写真撮影が楽しめる「スケープス(Scapes)」モードです。

収録されているロケーションは、知床の雪景色から美瑛の花畑、歴史ある日本の街並み、さらには海外のサーキットや壮大な自然まで、世界中のスポットが網羅されています。
実車では時間的・距離的に行くのが難しい憧れのロケーションでも、仮想世界なら愛車を瞬時にその場へ立たせることができます。カメラの焦点距離や絞り値、光の当たり方まで細かく追い込み、まるで現地へドライブして撮影してきたかのようなシミュレーション体験が可能です。
今回は、実車オーナーの視点から「GT7のスケープスで撮るS660」の凄さと、撮影の面白さをお届けします。
実車では不可能な視点と、圧倒的な再現性|GT7で見るS660の造形美
GT7のスケープスを触っていて思わず唸ってしまうのが、「現実の写真撮影では物理的に不可能なアングルから愛車を撮れる」という点です。

例えば、真上(トップビュー)からの構図です。 脚立を持ち込んでもここまでの高さと垂直アングルを確保するのは難しく、ドローンを使わないと撮れないような視点も、GT7ならミリ単位で位置を調整して一瞬で切り取れます。
ロールトップのキャンバス生地の質感や、エンジンフード中央の冷却スリット、左右の盛り上がったフェンダーラインなど、上空から見下ろすことでS660がいかに緻密な空力設計と抑揚で作られているかを再確認できます。


斜め上からのバードアイビューでも、その造形美は際立ちます。フロントからルーフ、そしてリアデッキへと流れるくびれのあるラインや、路面に落ちる影のリアリティまで極めて自然に描写されています。
一方、普段私たちが目にするアイレベル(通常の目線や少ししゃがんだ位置)からのアングルでも、GT7の再現度の高さには驚かされます。

リア正面から見た台形フォルムのどっしりとしたスタンス、センターマフラーの造形、左右のダミーダクトのハニカムメッシュの立体感まで、実車の特徴を寸分違わず捉えています。
さらに、リア斜め後ろから寄ったカットをご覧ください。


テールランプのクリアレンズ内部に配置された六角形(ヘキサゴナル)のLEDリフレクターや微細な反射板、クリアパーツの奥にある奥行き感まで、まるでマクロレンズを突きつけて撮ったかのような精密さです。実車の灯火類を間近で観察したときの質感がそのまま再現されています。

そして、サイド後方からフェンダーラインを捉えたアングルです。給油口のパネルの隙間(チリ)や、リアフェンダーの力強い膨らみ、テールランプのエッジにかけて流れる陰影のグラデーション、奥にちらりと覗く「S660」エンブレムなど、実車オーナーが思わず見惚れるボディの抑揚が完璧に描写されています。

サイドウィンドウ越しに車内を覗き込むと、ステアリングのステッチやホンダエンブレム、サイドブレーキレバー、シートのレザーの質感まで丁寧に作り込まれているのが分かります。ガラスの反射や車内の暗がりも含めて、実車の運転席そのものです。

極めつけは、下回りを覗き込むようなローアングルです。 バンパー下のディフューザー奥に見えるリアサスペンションのサブフレームやアーム類、マフラー配管の取り回しにいたるまで、見えない床下まで徹底的に作り込まれていることが分かります。
「普段見慣れているはずの愛車を、現実ではあり得ないアングルから眺め倒す」という体験は、実車オーナーにとって間違いなく時間を忘れて没頭できる面白さがあります。
日本の絶景とS660|GT7「スケープス」フォトギャラリー
今回はまず、日本国内の実在する絶景スポットを中心に愛車(フレームレッドのS660)を連れ出して撮影してみました。海外の名所やサーキットでのフォトは今後随時更新して追加していく予定です。
このギャラリーを眺めるだけでも、昼の柔らかな自然光から夜のライトアップ、古風で情緒ある風景から近代的な都会建築、さらには名峰・富士山を望むワインディングロードまで、現実にある本物の風景と愛車を自在にコラボレーションさせることができます。

満開の桜並木を駆け抜けるワンシーン。路面に落ちる木漏れ日や散った花びら、遠近感のあるボケ味によって、春のワインディングを流すS660の爽快感がそのまま切り取られています。

広大な丘一面に広がるピンクの花畑と、緩やかな坂道に佇むS660。自然豊かな風景のなかにフレームレッドの鮮やかなボディが溶け込み、まるで観光パンフレットの表紙のような絵作りが手軽に楽しめます。

斜面を彩る色鮮やかな芝桜と、手前の水面に上下反転して映り込むリフレクション。水鏡に反射する赤いルーフの揺らぎまで極めて自然に描写されており、S660の美しいサイドプロポーションが引き立ちます。

日本の原風景ともいえる茅葺き屋根の集落。どこか懐かしい木造建築と土の道に、現代の軽ミッドシップスポーツが不思議とマッチします。真正面からのアングルで、コンパクトな車幅と精悍なフロントマスクの佇まいが際立つカットです。

雪が積もる歴史ある温泉街の夜景。宿から漏れる温かい提灯の灯りと、テールランプのLED発光、雪道に落ちる影のグラデーションなど、寒さと温もりを感じさせる陰影の表現力は圧巻です。

一転して、洗練された近代的な建築空間でのナイトカット。青くライトアップされた円形スリットの光線や、コンクリート柱の無機質な質感、ガラスへの映り込みのなかで、ヘッドライトを灯したS660が都会的な表情を見せてくれます。

遠くに雪化粧の富士山を望むスカイラインでの流し撮り。コーナーを駆け抜ける躍動感や路面のスピード感、背景に広がる雄大な山並みとの組み合わせは、実車のドライブでは撮影タイミングを狙うのが難しいシチュエーションですが、GT7なら思い通りの構図で仕留められます。
まとめ|愛車を世界の絶景へ連れ出す、GT7「スケープス」の無限の魅力
GT7の「スケープス」モードは、単なるレースゲームのおまけ機能ではありません。 日本国内だけでなく世界中のあらゆる場所に、自分のS660を連れ出して本格的な写真を撮ることができる極上の仮想空間です。

「いつか愛車を連れて、こんな絶景の中で写真を撮ってみたい」という夢を画面の中で形にしてくれます。 それだけでなく、「GT7で撮影して気に入ったロケーションへ、今度は実車で実際に足を運んでみよう」「まずはスケープスを使って、どんな構図や光の当たり方で撮ると愛車が綺麗に見えるかシミュレーションしておこう」といった、現実のドライブや撮影計画のツールとしても非常に役立ちます。
雨の日や仕事終わりの夜でも、リビングのソファに座りながら世界中の景色をバックに愛車のベストショットを追い込める時間は格別です。アイデア次第でやれることは無限に広がります。
実車のS660を愛車として所有している方であれば、正直「このスケープスでS660を撮るためだけ」にPlayStation 5とGT7を手に入れても決して損はないと思えるほどの完成度です。
普段とは一味違う角度から愛車の造形美を味わってみたい方は、ぜひGT7の世界でS660との新しいカーライフを楽しんでみてください。
【実車納車時の記事はこちら】
今回のGT7の記事で撮影しているのは、私が実際に所有している「フレームレッドのS660」です。
私がこの車に出会い、納車された瞬間のリアルな興奮と、実車を初めて手にした時のファーストインプレッションをまとめた記事も公開しています。
実車でのリアルなカーライフと、GT7の仮想空間でのカーライフ。その両方を楽しむ私の「S660愛」の原点ともいえる記事ですので、ぜひ合わせてご覧ください。




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