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【S660 DIY】HKSプラグ&フィルター交換|ボルト折れトラブル発生

S660用のHKSフィルターとプラグ バイク・車

S660が納車されて次の日には、さっそく吸気と点火系の本格的なパーツ交換作業に入りました。

今回用意したのは、定番チューニングパーツである「HKS スーパーエアフィルター(70017-AH117)」と「HKS スーパーファイヤーレーシングプラグ(MR45HLZ / 9番)」の2点です。

HKS スーパーエアフィルター(70017-AH117)の製品パッケージ
HKS スーパーファイヤーレーシングプラグ(MR45HLZ)の3本セット

「納車されたばかりなのに、いきなりプラグやフィルターまで交換するの?」と思われるかもしれません。

しかし、真っ先にこの2つを導入するのには明確な理由があります。今後のサーキット走行を見据えていること、そしてECUチューニングツールである「HKS Flash Editor(フラッシュエディター)」の導入に向けて、吸気と点火の強化が必須条件となるためです。

納車して間もないのに、プラグを交換する理由は、熱価(番手)を純正の8番から高熱価な9番へと上げる意味合いがあります。

ECU書き換えによるブーストアップや高回転を常用するスポーツ走行では、燃焼室内の温度が大幅に跳ね上がります。ノッキングやプレイグニッション(早期着火)などのトラブルを防ぎ、高負荷時でも安定した強い火花を飛ばすためには、耐熱性に優れたHKSの9番レーシングプラグ(MR45HLZ)が欠かせません。

工具不要|あっという間に終わるエアフィルター交換

まずはエアフィルターの交換から進めていきます。

作業手順はいたってシンプルで、リヤのエンジンフードを開けたら、エアクリーナーボックスを固定している金属製の留め金(フック)をパチンと手で外すだけです。

S660のエンジンルーム内にある純正エアクリーナーボックス

フタを持ち上げると、すぐに純正のフィルターが顔を出します。あとは古いフィルターを取り出し、新しいHKSのスーパーエアフィルターを同じ向きでセットしてフタを戻すだけで完了です。

エアクリーナーボックスのフタを開けて確認した純正エアフィルター

バイク(CBR250RR)のエアフィルター交換は、シートを取り外し、サイドカウルを外して、ガソリンタンクを持ち上げ、さらに上に鎮座するECUを取り外してようやくエアクリーナーボックスに到達するという、ただのフィルター交換がすごく重労働でした。

それに比べると、S660は一切の工具を使わず手作業だけでわずか数分で交換が完了してしまいます。この整備性の高さには本当に驚かされました。

熱価9番|HKSレーシングプラグの装着と必要工具

交換用に用意したHKS製レーシングプラグ(MR45HLZ)の単体外観

続いてプラグ交換の作業に入ります。こちらが今回取り付けるHKSの「スーパーファイヤーレーシングプラグ(MR45HLZ)」です。マジックで印をつけている理由は、燃料噴射側にスパークする側を合わせる為です。

HKSレーシングプラグ(熱価9番)の電極とネジ部のアップ

純正の8番から1番手上げた「熱価9番」仕様となっており、高負荷・高回転時でも優れた着火性と耐熱性を誇ります。電極部分の作りも非常にシャープで、高効率な燃焼が期待できます。

ヘッドカバー装着状態のS660のエンジンルーム全景

作業を始めるため、まずはエンジン上部のヘッドカバーを取り外します。

ヘッドカバーを取り外して現れた3本のイグニッションコイル

カバーを外すと、3気筒分のイグニッションコイルが姿を現します。

ここで注意したいのが工具の選定です。イグニッションコイルを固定しているステーのボルトを外す際、通常の浅いソケットではボルトの頭まで届きません。作業には「デイトナ バイク用 六角ディープソケット 10mm(差込角3/8インチ 97740)」のような深さのあるディープソケットが必須となります。

また、プラグ自体の脱着には「TONE プラグソケット(6角・マグネット付) 3P-14S 二面幅14mm」があると非常に便利です。S660のプラグホールは奥が深い構造になっていますが、強力なマグネットが付いているため、緩めたプラグがソケットにくっついてスムーズに引き上げることができます。

取り外した純正スパークプラグと新品のHKSレーシングプラグの焼け具合比較

取り外した純正プラグ(右)と、新品のHKSプラグ(左)の比較です。納車翌日ということもあり、焼け具合は非常に綺麗で良好な状態でした。

まさかのトラブル発生|ボルト破断の危機

プラグを3本とも規定トルクで締め込み、イグニッションコイルを戻して固定ボルトを締めていたその瞬間、まさかの事件が発生しました。

イグニッションコイル固定ボルトが折れて残ってしまったネジ穴

強いトルクをかけたわけでもないのに、手応えもなくポロッと折れてしまいました。

ポキッと途中で破断してしまったイグニッションコイル固定ボルト

折れたボルトがこちらです。まるでポッキーのように根元付近から綺麗に破断してしまいました。常に高熱にさらされるエンジン回りということもあり、経年劣化による金属疲労が起きていたのかもしれません。

ネジ穴から折れたボルトの先端がわずかに飛び出している状態の図解イラスト

一瞬冷や汗が出ましたが、不幸中の幸いにも、イグニッションコイルを取り外すと、そこには破断したボルトの頭がネジ穴のフチからほんの少しだけ飛び出していました。 慎重にペンチで折れ残ったボルトの頭を掴み、祈るような気持ちでゆっくり回したところ、無事に緩んで取り出すことに成功しました。完全に奥で折れていたらリカバリーが非常に大変なところでした。

ホームセンター(DCMカーマ)で急遽調達した交換用ボルトとワッシャー

急遽、近所のホームセンター(DCMカーマ)へ走り、サイズが適合する同規格のボルトとワッシャーを購入して応急処置として固定しました。

走りのための必須整備が完了|次回はECUチューンへ

予期せぬボルト折れトラブルには焦りましたが、無事に吸気(HKSエアフィルター)と点火(HKS 9番プラグ)のアップデートを完了することができました。

これでスポーツ走行やブーストアップに対する熱対策・燃焼環境の土台作りはバッチリ整いました。

次回は、いよいよS660の走りを劇的に変える本命アイテム「HKS Flash Editor(フラッシュエディター)」を使ったECUデータの書き換え作業を進めていきたいと思います。ぜひ次回の記事も楽しみにお待ちください。

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