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【S660購入記】実車確認から即決契約へ|6万キロの後期型αを選んだ理由

ホンダU-Selectの店舗前に並ぶ新型プレリュードと真っ赤なホンダS660の実車 バイク・車

前回の記事では、酷暑と子どもたちの存在をきっかけに、大型バイク(HORNET750)から突如としてS660が購入候補に浮上した経緯をお伝えしました。

▼前回の記事はこちら

CBR250RRからHORNET750へステップアップと葛藤|S660が浮上した理由
サーキットでCBR250RRを駆るバイク歴25年の本格派ライダーが、大型バイクへの乗り換えではなく、なぜ突然ホンダS660を選んだのか?「家族と一緒に風を感じたい」という葛藤と、オープン2シーターへの熱い想いを語ります。

「百聞は一見に如かず」ということで、頭で悩み続けるくらいなら実物をこの目で確かめようと、ホンダ認定中古車を扱う「U-Select」の店舗へ足を運んできました。

敷地に足を踏み入れた瞬間、まず目に飛び込んできたのは、お店の最前列で出迎えるように並んだ2台の真っ赤なスポーツカーでした。

ホンダU-Selectの展示場最前列に並ぶ赤い新型プレリュードとS660

流麗なフォルムを纏った最新の新型プレリュードと、その隣で負けじと異様なほど低く構えるS660。ホンダのスポーツマインドを象徴するような真紅の2台が並ぶ光景を目の当たりにした瞬間、抑えていたテンションが一気に跳ね上がりました。

ネットの画面越しに眺めていた写真とは比べものにならないほど、実車が放つミッドシップ特有のシャープなオーラ。そして、フロントウィンドウに掲げられた「特選車 186万円」のプライスボード。

25年間のバイク人生に本当に区切りをつけることができるのか。その葛藤を抱えたまま、私は本命であるS660の細部を確かめるべく、ゆっくりとその運転席へと歩み寄りました。

乗り込んで実感した意外な広さと、やる気を刺激するコクピット

スタッフの方に声をかけ、さっそく息子と一緒に車内へ乗り込んでみました。

息子と一緒に乗り込んで確認したS660の運転席と助手席コクピット空間

息子と一緒にS660の車内へ乗り込んだコクピットの全景

外から見ると極めてコンパクトに凝縮されたボディですが、実際に腰を下ろしてみると、外観の小ささからは想像もつかないほど窮屈さを感じさせない空間が広がっています。

ドライバーを包み込むようなタイトで無駄のないコクピット設計でありながら、足元や肩周りには適度なクリアランスが確保されており、助手席の息子との距離感もちょうど良い心地よさがあります。

プッシュスタートボタンを押してイグニッションをONにすると、目の前のメーターパネルが鮮やかに立ち上がりました。

走行距離60,969kmを表示するS660のアナログ調タコメーターとデジタル速度計

タコメーターが中央に鎮座するS660のメーターパネル

中央に大型のアナログ調タコメーターをドンと配置し、その中心にデジタルのスピードメーターを配したレイアウトは、まさにスポーツカーそのもの。7,000rpm超えまで刻まれた目盛りが、乗り手のスポーツマインドを強烈に刺激してきます。

走行距離の表示は「60,969km」。

一般的な中古車選びの基準からするとやや多めの距離数ですが、それでもあえてこの個体を本命として見に来たのには明確な理由があります(その理由については後ほど詳しくお話しします)。

ドアを閉め、ステアリングを握り、このコクピットに身を委ねた瞬間、「これはただの移動手段ではなく、走る楽しさを純粋に追求した乗り物だ」という確信が胸の中に湧き上がってきました。

走行6万キロでもこの個体を選んだ理由|妥協なき5つの選定条件

中古車市場には走行距離の少ない個体も存在していましたが、私が明確なこだわりを持って探した結果、条件を完全にクリアしたのは実質この1台だけでした。

車選びで定めた選定基準は以下の5点です。

  • ① 2020年式以降(後期型)であること
    • S660はすでに生産終了した絶版モデル。長く乗ることを考えると、熟成された最終進化系である後期型に絞りたかったのが本音です。
    • 後期型の象徴的な装備である「シートヒーター」の存在は非常に大きく、冬場のオープンドライブでも快適性を損なわない必須装備でした。
S660後期型に標準装備されているシートヒーターの切り替えスイッチ

後期型に標準装備されたシートヒータースイッチ

オープン状態で見るS660αグレード専用の本革×ラックススエードコンビシート

S660 α内装

  • ② 上級グレード「α(アルファ)」であること
    • ベースグレードの「β」に比べ、αは内外装の質感が格段に向上しています。
    • 本革×ファブリックのコンビシート、本革巻きステアリング、アルミ削り出し風の各部加飾パーツ、クルーズコントロールなど、ドライバーが常に触れる部分の満足度が圧倒的でした。
  • ③ 純正ナビ(VXU-192SSi)付きであること
    • ナビ自体はスマートフォン連携でも代用可能と考えていましたが、専用ビルトインナビが装着済みでした。
    • 嬉しい副産物として地デジTVの視聴機能やバックカメラも備わっており、日常ユースでの利便性が一気に底上げされました。
地デジTVやバックカメラに対応したS660専用設計の純正ナビゲーション画面

S660専用設計の純正ナビゲーション画面

  • ④ ホンダ公式「U-Select認定中古車」かつ「修復歴なし」
    • 一般の中古車店にも候補はありましたが、ミッドシップスポーツというシビアな車だからこそ、安心感を最優先にしました。
    • ホンダ直営の厳格な点検基準と評価点4.5点というコンディションに加え、前オーナーが大切に乗られていた「ワンオーナー車」だったことも大きな決め手です。履歴がはっきりしており、変に無理な改造を施されている可能性が極めて低いと判断できました。もちろん明確な「修復歴なし」の車両品質評価書が付いている点も安心材料でした。
オークネットAIS発行の評価点4.5点・修復歴なしを示すS660の車両品質評価書

評価点4.5点・修復歴無しの車両品質評価書

  • ⑤ 総額200万円以下に収まること
    • 上記①〜④の贅沢な条件をすべて満たしつつ、乗り出し価格(支払総額)が186.7万円と200万円の予算枠に見事に収まっていました。
支払総額186.7万円と表記されたホンダCars愛知U-SelectのS660物件詳細画面

U-Selectの物件詳細画面・支払総額186.7万円

走行距離「6.1万km」という数字だけを見れば躊躇する人もいるかもしれませんが、年式・グレード・装備・認定ディーラーの信頼性というトータルのバランスを考えたとき、これ以上ないコストパフォーマンスを誇る運命の1台でした。

6万キロを感じさせない外観と、極上のMRエンジンルーム

選定基準をクリアした実車を前に、外装と機関部をじっくりとチェックしていきます。

展示場に置かれたフレームレッドのホンダS660後期型フロントビュー

フロント側から見るフレームレッドの美しいボディライン

フロント周りからリアにかけてボディ全体を見渡してみると、赤色の塗装(フレームレッド)特有の色褪せや白ボケは全く見当たらず、艶やかな深い赤をしっかりと保っています。飛び石傷や目立つ擦り傷も極めて少なく、フロントマスクの引き締まった表情が際立ちます。

特徴的なエンジンフードとセンター出しマフラーが映えるS660のリアビュー

リアビューから見る特徴的なMR造形

リアへ回り込むと、ミッドシップレイアウトならではのエンジンフードの造形美と、センター出しマフラーの迫力が目を引きます。樹脂パーツの白化や劣化も最小限に抑えられており、6万キロという走行距離を微塵も感じさせないコンディションです。

そして、一番楽しみにしていたリアのエンジンフードを開けてみます。

錆や腐食がなく美しく保たれたS660のMRエンジンルームとアースドリームズエンジン

サスペンションタワー周りや配管まで美しく保たれたMRエンジンルーム

フードを持ち上げた瞬間、思わず感嘆の声が出ました。

シートの後背部にコンパクトに収まるエンジン。ストラットタワー周りのボルトや溶接部、金属ステーに至るまで、中古車にありがちな赤錆や腐食がほとんど見当たりません。樹脂カバーやゴムホース類もハリと艶を保っており、手入れの行き届いた清潔感に溢れています。

この色艶と下回りの状態を見る限り、前オーナーは雨風や直射日光を遮る車庫(ガレージ)に大切に保管し、こまめにメンテナンスを重ねていたのだと確信できました。

数字上の走行距離だけでは測れない「前オーナーの深い愛情」がひしひしと伝わってくる、極上の一台でした。

運命の決断|25年のバイク人生に区切りをつけ、購入へ

実車を隅々までチェックした結果、内装には年式や走行距離相応のわずかな使用感が見受けられたものの、それを補って余りあるほど外装の塗装状態やエンジンルームのコンディションは極上でした。

何より、ホンダ直営ディーラーが保証する「U-Select認定中古車」という安心感に加え、後期型・α・ナビ付きという理想の条件が揃っていたこと。

ここから最後の商談に入ります。

店頭の支払総額は186.7万円でしたが、今後のメンテナンスを考慮して「点検パック」などを付帯し、諸経費込みの最終乗り出し価格をジャスト「190万円」に着地させました。 さらに交渉の末、なんと消耗品として一番コストのかかる「タイヤ4本を新品に交換して納車」という最高条件を引き出すことに成功。

消耗品の不安も完全にクリアされ、予算200万円以内という枠の中でこれ以上ない納得の買い物が成立しました。

商談成立後に手渡されたカーボン調加飾付きS660のスマートキー2本

商談テーブルで手渡されたS660のスマートキー

「これにします。契約でお願いします。」

25年間走り続けてきたバイクライフに一区切りをつけ、私はS660のオーナーになる決断を下しました。商談を終えて手渡されたスマートキーを手にした瞬間、これまでの迷いは完全に消え去り、これからの新しいカーライフへの期待で胸が高鳴りました。

次回はいよいよ「祝・納車編」をお届けします。

おすすめ S660の購入資金を作るなら愛車の高額売却が近道

S660のような趣味性の高い車へ乗り換える際、少しでも予算を確保するためには「今乗っている車をいかに高く売るか」が重要になります。
ディーラーの下取りだけだと安く買い叩かれがちですが、ユーカーパックなら一度の査定で全国の買取店から入札を受けられるため、しつこい営業電話に悩まされることなく高値での売却を狙えます。

▼ ついに納車されたS660後期型αの実車レビューはこちら!低重心なスタイリングやGR86・NSXとの車高比較、納車直後のリアルな所感を詳しく紹介しています。

【S660納車】後期型αを中古で購入|MRスポーツカーの魅力と所感レビュー
ホンダ S660(後期型α・2020年式)の中古車納車レビュー。全高1,180mmの低重心フォルムをGR86やNSXと比較しつつ、内外装の質感や6万キロ走行車のコンディション、子どもとのドライブ体験まで詳しく紹介します。

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