S660のリアウインドウ中央にあるリアガーニッシュ部分は、車載動画を撮影するアクションカメラのマウント位置として非常に適したポイントです。
しかし、このリアガーニッシュ部分にDJIのアクションカメラをそのまま取り付けてしまうと、車体側の傾斜によってカメラが斜め下を向いてしまい、地面ばかりが映る不自然な画角になってしまいます。

用意したTRUSCOの5度テーパーワッシャー2枚重ね
そこで今回導入したのが、TRUSCO(トラスコ)のテーパーワッシャー(M6・5度)です。
このワッシャーは片側に5度の傾斜がついている特殊な形状をしており、同じ向きで2枚重ねにすることで合計10度の角度を作り出すことができます。
この10度の補正によってリアガーニッシュの傾斜を打ち消し、理想的な水平画角が出せるのかどうか、実際の取り付け手順を踏まえながら最後のまとめで実際の撮影アングルを検証していきます。
テーパーワッシャーの接着加工|ゴリラスーパーグルーで10度の傾斜パーツを作成
まずは、5度のテーパーワッシャーを2枚ずつ重ねて接着し、10度の傾斜を持つスペーサーを2セット作成していきます。
金属同士の接着に使用したのは、最近お気に入りで多用している「KURE(呉工業)ゴリラ スーパーグルー 3g 強力瞬間接着剤(品番:1771)」です。
このゴリラスーパーグルーは耐衝撃性・耐振動性に優れており、金属同士であっても数秒で完全に一体化します。後から手で剥がそうとしてもびくともしないレベルで強力に硬化するため、走行中の振動が加わる車載マウントのスペーサー作りにも信頼して使えます。

5度テーパーワッシャーを同じ向きに2枚重ねて10度にした側面

接着完了した2組の10度テーパーワッシャー・表面

穴位置を正確に合わせて接着した10度テーパーワッシャー・裏面
傾斜の向きとボルトを通すM6のセンター穴がぴったり重なるように位置を合わせ、接着剤を塗布して圧着します。
これで、S660のリアガーニッシュの傾斜をピンポイントで補正できる「10度テーパーマウントベース」が完成しました。
マグネットを活用したワンタッチマウント構造|ゴリラ両面テープで車両側へ固定
作成した10度テーパーワッシャーを車両のリアガーニッシュへ貼り付けるため、「KURE(呉工業)ゴリラ 両面テープ ストロング(25.4mm×1.52m)」を使用します。

ゴリラ両面テープ ストロングと接着した10度テーパーワッシャー
ここでポイントとなるのが、両面テープを貼り付ける面です。
テーパーワッシャーの裏面(平らな面)をカメラ側に向けるため、両面テープは傾斜のついている表面側に貼り付けます。これにより、斜めになっている車両側のリアガーニッシュ面に対してきれいに密着させることができます。
※注意 写真はカメラのマグネット吸着力を確認している状態です。DJI Osmo Action 5 Pro本体とテーパーワッシャーを両面テープで貼り付けてしまわないようご注意ください。両面テープは「テーパーワッシャーと車両側のリアガーニッシュ」を固定するために使用します。

DJI Osmo Action 5 Proのマグネットマウント部に吸着したテーパーワッシャー

斜めから見たマグネット吸着状態

横から見た10度の傾斜補正角度
今回マウントベースとして金属製のテーパーワッシャーを選んだ最大の理由は、DJI Osmo Action 5 Pro本体のマウント部分に内蔵されている強力なマグネットをそのまま活かすためです。
金属製のワッシャーベースをリアガーニッシュへゴリラ両面テープで一度固定してしまえば、カメラ本体を近づけるだけで「カチッ」と磁力で瞬時に固定され、取り外す際も手で引っ張るだけでスムーズに取り外せます。
面倒なネジ留めや大型のマウントアームを一切使わず、車載動画の撮影準備と撤収がワンタッチで完結する非常にシンプルでスマートなマウント方法です。
まとめ|実走テストと理想的な車載画角の検証

リアガーニッシュのテーパーワッシャーベースに磁着したDJI Osmo Action 5 Pro
テーパーワッシャーベースをリアガーニッシュへ貼り付け、DJI Osmo Action 5 Proを装着してみたところ、狙い通りすっきりと収まりました。
実際にこの状態で数十キロほど実走テストを行いました。段差の多い荒れた路面やガタガタした道も走ってみましたが、カメラがズレたり脱落したりする気配は一切なく、強力な磁力によって完全に固定されていることを確認できました。

リアマウントから撮影した車内全体の動画切り抜き画像
こちらは実際に撮影した動画からの切り抜きです。
10度の傾斜補正がしっかり効いており、下を向きすぎることなくフロントガラス越しの前方視界から左右のシート、ステアリングやメーター周りまでがバランスよく収まる理想的な画角になりました。なお、車内の映り込みを減らして前方をより強調したい場合は、DJIカメラ側の設定で画角(FOV)を標準や狭角へ調整することも可能です。
子供とのドライブの思い出を記録に残したい日常のシーンはもちろん、今後サーキット走行を楽しむ際のアクションカム車載マウントとしても大活躍してくれそうです。
S660で手軽に車載動画を撮りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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