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S660で幸田サーキット初走行|44Gカスタムデータの実力検証

幸田サーキットの縁石に沿ってコーナーを旋回する赤いS660 バイク・車

S660での初の4輪サーキット挑戦。その舞台に選んだのは、テクニカルなレイアウトで知られる「幸田サーキットYRP桐山」です。

普段は街乗りや峠を気持ちよく流す相棒として活躍してくれているS660ですが、クローズドコースに持ち込んだとき、一体どれほどのポテンシャルを見せてくれるのか。

幸田サーキットのピットビル前で待機する赤いホンダS660

今回は、完全ノーマルの足回りにコンフォート系タイヤ(ダンロップ ル・マン)というおよそサーキット向けとは言えない仕様ながら、ECUには「HKS フラッシュエディター」を介してS660専門店「44G」のカスタムデータをインストールして挑みました。

本記事では、実際に限界領域で走らせてみて痛感したS660の基本性能の高さ、44Gカスタムデータがもたらす劇的な走りの変化、そして無事に走りきった記念としてリアに貼り付けたお気に入りの「HKSステッカー」の紹介まで、リアルな熱量をそのままにレビューしていきます。

走行環境 | テスト条件
走行日 2026年10月16日(晴れ / 気温 26℃)
コース 幸田サーキットyrp桐山
車両スペック | S660(CVT)
ECU 44G カスタムデータ
吸気系 HKS スーパーエアフィルター
排気系 純正マフラー
足回り 純正サスペンション
タイヤ DUNLOP LE MANS V+(前165/55R15・後195/45R16)

幸田サーキットへコースイン|限界領域で体感したS660のシャシー性能

受付と事前動画視聴を済ませ、いよいよピットロードからコースインします。

ピットレーンから幸田サーキット本コースへ向けてコースインする赤いS660

コースに出て周回を重ねる中で真っ先に感じたのは、S660のシャシー剛性と旋回性能の圧倒的な完成度の高さでした。

これまでバイクでサーキットを走ってきた経験からすると、「走るにつれて足回りの踏ん張りの足りなさや、タイヤのグリップ不足など、次々と改善点や不満が見えてくるのではないか」と予想していました。ところが実際に負荷をかけていくと、そうした不満がまったく出てきません。

幸田サーキットのバックストレートを全開走行する赤いS660

純正サスペンションでありながら、コーナリング中に車体が腰砕けになることもなく、外側のタイヤへ素直に面圧が乗っていきます。履いているタイヤはスポーツラジアルではなくコンフォート系のダンロップ ル・マンですが、横Gをかけても唐突に破綻する気配はなく、しなやかに路面を捉え続けてくれます。

幸田サーキットの縁石に沿ってコーナーを旋回する赤いS660

唯一の弱点といえば、排気量660ccゆえのパワー不足やCVT特有の回転と加速のタイムラグくらいですが、それらは乗る前から織り込み済みの要素です。サスが踏ん張らないわけでもなく、タイヤのグリップが破綻するわけでもない。最初からサーキット走行の荷重をしっかりと受け止められるパッケージとして、車自体がすでに完成されていることを強く実感させられました。

ヘルメットを装着しS660のコックピットから幸田サーキットを全開走行する車載カメラ視点

実際の車載映像を切り取った様子がこちらです。車内にはラップタイマーや追加メーターを配置し、視界を確保しながら走行しました。

幸田サーキットのストレートエンドでの車速は、メーター読みで110km/hに届かない程度でした。かつて走っていたCBR250RR(MC51)では同じ区間で120km/hを超えていたため、やはり2輪と4輪におけるパワーウェイトレシオの差は非常に大きいと実感させられます。

絶対的な直線スピードこそ軽自動車ゆえの限界がありますが、そのぶんコーナー進入時のブレーキングやコーナリングスピードの組み立てに集中できる面白さがあります。

▼ S660のリアガーニッシュにDJIアクションカメラを車載マウント。テーパーワッシャーによる10度の画角傾斜補正や、マグネットを活用したワンタッチ着脱DIYはこちらで詳しく解説しています。

【S660 車載動画】DJI ACTION 5Pro|テーパーワッシャーでマウント
S660のリアガーニッシュにDJI Osmo Action 5 Proを車載マウント。下向きになる画角をTRUSCOテーパーワッシャー(10度)とゴリラ両面テープで補正し、マグネットでワンタッチ着脱できるDIY手順と実際の撮影画角をレビューします。

走行後の車両チェック|タイヤ摩耗・サーキット燃費・計測ラップタイム

セッション終了後、ピットに戻って各部の状態と走行データを確認しました。

サーキット走行後にショルダーまで使われタイヤカスが付着したダンロップ・ルマンタイヤ

まずは足元のダンロップ ル・マンの状態です。コンフォートタイヤという位置づけながら、ショルダー部分までしっかりと荷重を受け止め、トレッド面には綺麗にタイヤカスが付着していました。ブロックが千切れたり偏摩耗を起こすこともなく、コンフォートタイヤとは思えない粘り強いグリップで終始安定した走りを提供してくれました。

サーキット走行後のメーターパネルに表示された平均燃費12.2km/L

続いてメーターに表示された平均燃費です。往復の道中を含めたTRIP A(42.3km)での表示燃費は「12.2km/L」でした。サーキットで高回転域を多用して全開走行を繰り返したにもかかわらず、12km/L台をキープしている点には、S660の軽量さとエンジンの効率の良さを感じさせられます。

RaceChronoで記録されたベストラップ1分01秒91の計測画面

そして注目の計測タイムです。GPSロガーアプリ「RaceChrono」による計測結果は以下の通りとなりました。

  • 周回数:16ラップ
  • ベストラップ:1分01秒91(ラップ5で記録)

初走行ながら、1分01秒台をマークすることができました。

足回りは完全ノーマル、タイヤもツーリング・コンフォート系という条件の中でここまでのタイムが出せたのは、44Gカスタムデータによる中間トルクの底上げと、S660本来の旋回性能の高さが噛み合った結果と言えます。

走りの証を刻む|HKS「Tuned by」ステッカーの装着

HKSフラッシュエディターを導入し、44Gカスタムデータを書き込み、そしてサーキット走行を無事に完走した。この3つのステップをすべてやり遂げたら貼ろうと決めていたステッカーがありました。

それが「HKS オフィシャルグッズ ステッカー Tuned by ブラック 51003-AK118」です。

未開封のHKS公式Tuned byエンブレムステッカー(ブラック)

実際に中身がチューニングされた車だからこそ、誇らしく貼ることができる証のプレート風ステッカーです。

メジャーとマスキングテープでリアの位置出し作業を行う赤いS660

貼り付けにあたっては、左側にある純正の「S660」エンブレムとの左右バランスをミリ単位で調整しました。テールランプ下端のプレスラインとハニカムグリルの高さを基準にマスキングテープとメジャーで位置出しを行い、右側のテールランプ下へ平行に配置しています。

HKSステッカーとS660エンブレムが左右対称に美しく配置されたリアビュー全体

完成したリアビューを引きで見ると、左側のエンブレムとのバランスが均等に取れ、まるで最初からそうであったかのような一体感が出ました。

右側テールランプ下に貼り付けられたHKS Tuned byステッカーのアップ

ブラックベースにシルバーのレタリングが、フレームレッドのボディを引き締めつつ、さりげなく中身の違いを主張してくれます。

ECUチューンを施したS660のリアビューにワンポイントのアクセントを加えたい方には、満足感も含めておすすめできるアイテムです。

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