現在、メインのアクションカメラとして「DJI Action 5 Pro」を使用していますが、今回気になっていた「Insta360 Ace Pro 2」をレンタルして実際に試してみることにしました。
乗り換えを視野に入れて検証してみたいと考えた理由は、主に2点あります。

DJI Action 5 ProとInsta360 Ace Pro 2
シャッターボタンの押し心地と操作感
DJIのアクションカムを使っていて以前から気になっていたのが、シャッターボタンの硬さです。 スナップ感覚で撮影するときに、ボタンの硬さがストレスに感じることがありました。 もしInsta360 Ace Pro 2のシャッターボタンが軽快に押せる仕様であれば、それだけでも操作面における大きなメリットになると感じています。
ライカ(LEICA)共同開発による色味の魅力
以前からライカ特有の落ち着いた発色や描写力には魅力を感じていました。 Insta360 Ace Pro 2はライカと共同開発された「SUPER-SUMMARIT-A」レンズを搭載しており、日常の風景やスナップ撮影でどのような写りを見せてくれるのか非常に興味がありました。
「シャッターボタンの軽さ」による取り回しの良さと、「ライカの色味」が両立されているのであれば、本格的にメイン機としての乗り換えを検討したいと考えています。
今回は、外観やサイズ感の違いを比較しつつ、初期操作時の手触りや使い勝手をチェックしていきます。
外観比較と各部詳細|実際に並べて感じたサイズ感と構造の違い

真上からの比較写真
手元に届いてまず驚いたのが、その本体サイズです。 デザインの方向性や質感は両社とも似ていますが、DJI Action 5 Proと並べてみると、Insta360 Ace Pro 2のほうが一回り以上大柄に作られています。
アクションカメラというジャンルにおいて、携帯性や取り回しの良さは撮影の快適さに直結します。「アクションカムは小さければ小さいほど良い」と考えているため、このサイズ差を見た瞬間は正直なところ少し期待値が下がってしまいました。
上面・背面の厚み比較

斜め上からの比較写真
上部から見下ろすと、厚みの違いがより際立ちます。 Insta360 Ace Pro 2はフリップ式モニターのヒンジ機構を備えている構造上、背面側にしっかりとした厚みがあります。 シャッターボタン周辺の面積は広めに取られており、押しやすさには配慮されている印象です。
底面(マウント部・底面構造)の比較

底面から見た厚みとマウント部の比較写真
底面の厚みを直接並べて比較すると、本体のボリューム感に明確な差があります。
DJI Action 5 Proがフラットで無駄を削ぎ落としたスリムな形状なのに対し、Insta360 Ace Pro 2はモニター部や前面のパーツ配置により全体的に重厚な作りとなっています。
底面のマグネットマウント部やスピーカーホールの配置など、インターフェースの作り込み自体は丁寧です。
バッテリー室と端子カバーの構造

バッテリードアオープン状態
バッテリー室のカバーを開けた状態です。 防水パッキンが施された頑丈なドア構造になっており、開閉のロック機構もしっかり機能しています。

Type-C端子・SDカードスロットカバー
反対側の側面には、USB Type-CポートとmicroSDカードスロットが配置されています。 こちらも開閉式のカバーで保護されており、ケーブルの抜き差しやカードの出し入れはスムーズに行えます。
実際に触って気になったデメリット|DJI Action 5 Proと比較して感じた違和感
実際に操作を始めてみると、使い勝手の面でいくつか気になるポイントが浮き彫りになってきました。
バッテリー容量の差|本体は大きいのに容量が少ない

バッテリーの比較写真 左:DJI 右:Insta360
両機のバッテリーを並べてみると、サイズ感はほぼ同等です。 しかし、表記されている容量を確認すると明確な差があります。
- DJI Action 5 Pro:1950mAh
- Insta360 Ace Pro 2:1650mAh
カメラ本体のボディサイズはInsta360 Ace Pro 2のほうが一回り大きいにもかかわらず、バッテリー容量は300mAhほど少なくなっています。 本体が大きい分、バッテリー持ちや容量にも期待していただけに、この仕様は少々残念に感じた部分です。
フリップ式液晶モニターの使い心地|ヒンジの硬さと前面画面の有無

Insta360のフリップ液晶
Insta360 Ace Pro 2の特徴でもある自撮り用フリップ液晶ですが、実際に動かしてみると可動部(ヒンジ)がかなり硬めに作られています。 自撮りをしようと180度反転させる動作にかなりの力が必要で、頻繁に開閉させたいとは思えない硬さでした。

DJIの前面液晶
その点、DJI Action 5 Proはレンズ横のフロント画面で最初からプレビューが常時確認できます。 画面サイズ自体は小さめですが、機構を動かす手間もなく、壊れやすい可動部を持たない設計のほうがはるかにスマートだと感じます。
内蔵ストレージの有無|うっかり忘れたら、終わり。

「SDカードが検出できません」のエラー画面
DJI Action 5 Proには47GBの内蔵ストレージが備わっており、万が一microSDカードを入れ忘れたり容量がいっぱいになったりしても、そのまま撮影を続行できる安心感があります。 一方、Insta360 Ace Pro 2には内蔵ストレージがありません。カードを忘れると画面にエラー表示が出て一切撮影ができなくなるため、運用の手軽さという点でも差を感じました。
決定打となったシャッターボタンの硬さ

シャッターボタン部分の比較
今回の検証で最も気になっていたのが、シャッターボタンの押し心地です。 DJI Action 5 Proのボタンもやや硬めだと感じていましたが、Insta360 Ace Pro 2のボタンはそれを上回る硬さでした。
指先にしっかり力を込めないと反応せず、軽快にシャッターを切る感覚とは程遠い感触です。 ボタンの軽さと操作性を期待して試しただけに、この硬さは個人的に非常に大きなデメリットとなりました。
本体サイズ、バッテリー容量、モニターの機構、内蔵ストレージ、そして何よりシャッターボタンの押し心地。 これらの要素を総合して比べた結果、使い勝手の面ではDJI Action 5 Proの完成度の高さが際立つ形となりました。
(関連記事:DJI Action 5 Pro レビューはこちら)

補足|静止画の画面タッチシャッターについて

ちなみに、静止画モード時は画面内にタッチシャッターが表示されるため、写真撮影だけであれば画面タップで軽快に撮影することは可能です。 しかし、本機をアクションカメラとして使う以上、メインとなる動画撮影ではこの硬い物理ボタンを押す必要があります。「動画をメインに軽快に撮りたい」という用途においては、やはりこのボタンの硬さが大きなネックになると感じます。
まとめ|まさかの検証打ち切り、触った瞬間に見えた結論
本来のレビューであれば、外に持ち出してライカレンズの色味や実際の写真・動画の質感、設定画面のインターフェースなどをじっくり検証して掲載する予定でした。
しかし、今回は室内で触った段階で「検証打ち切り」とします。
カメラを触っていて「外に持ち出して使ってみたいとすら思えない」と感じたのは、正直なところ初めての経験でした。 部屋の中で本体を構え、シャッターを切ろうとした時点で指先に強い抵抗を感じるほどボタンが硬く、日常的に使っていくイメージがまったく湧きません。
前回の記事でレビューした「Insta360 Luna Ultra」の印象がとても良かっただけに、今回のInsta360 Ace Pro 2の仕上がりは非常に残念に感じてしまいます。

実際に小学低学年の息子に渡してみたところ、硬すぎてボタンを押し込むことができませんでした。おそらく高学年のお子さんであっても、力加減によっては押せない子がいるのではないかと思えるほどの重さです。
そのため、「子どもに持たせて撮ってもらう」といった使い方はまず難しいと考えておいたほうが無難です。
今回は5,832円(7泊8日〜)でのレンタル利用だったのが本当に救いでした。いきなり高額な本体を購入する前に、実機の操作感を確かめられたのは大きな収穫です。
今後も気になった機材は実際に触りながら、メリットもデメリットもフラットに比較レビューしていきますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
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